ご覧いただきありがとうございます。こちらの商品はアルモデルのスイテ37000(スイテ38)キット (品番K1001)を以下の加工をし組み立て、特急「燕」用の予備車となったスイテ37030とした商品となります。【加工点】・白帯は白色サーフェイサー、車体色はジェイズ戦前客車色で塗装・明り取り窓と屋根とベンチレーターはジェイズ暗めグレー屋根用灰色で塗装・テールレンズは取り付け済み、テールライトは不点灯・端梁にエアホースと解放てこを取り付け済み・TR73台車にはKATOスポーク車輪を採用・連結面のTR73台車にはKATOカプラーを取り付け・車内仕切りはGMベージュ色で塗装、座席はオリーブグリーン色のモケットの仕様を再現・展望室のデスクを簡易表現・列車サボ「ばめつ」、種別サボ「急特」、行先サボ「行戸神」貼り付け済み・昭和9年の丹那トンネル開通後に伴う増結と補機廃止後の10両編成の最後尾を想定し、号車サボは「10」を貼り付け・テールマークは青地に黄色文字の「つばめ」を取り付け済み・ツヤのある光沢仕上げ【実車について】実車は昭和5年に特急「富士」の木造展望車のオイテ27000形の置き換えに作られた鋼製客車として初の一等展望車として製造されたスイテ37000形のスイテ37002が翌年に特急「燕」転用の為に区分室が設けられ、スイテ37030に形式を改めた車両で1両が改造されました。1・2列車こと「富士」は夜行メインの特別急行列車でしたが、1等寝台の区分室で丸一日を過ごすのは中々に酷であるとして1等寝台の客が昼間に窮屈にならぬようにラウンジカーとして用意されたのが展望車の始まりと言われております。鋼製の1等展望車はスイテ37000(→スイテ38)、マイテ37010(→マイテ39)、スイテ37040(→スイテ49→マイテ49)の3形式が1等寝台車を有する特急「富士」用として車内が全て開放室となっています。対するスイテ37020(→スイテ48)、スイテ37050(→スイテ37→マイテ58)、スイテ37030(→スイテ47)の3形式は昼行特急の「燕」「かもめ」向けの1等寝台車を連結しない前提で、車内に区分室を有しています。このスイテ37030は機関車側のデッキから「トイレ車掌室」「荷物保管庫(給仕室)洗面所」「1等開放室」「1等区分室」「展望室」「展望デッキ」の順に並んでいます。スイテ37020では3人用区分室を2室と6人用区分室を1室具える代わりに車掌室が省略され展望室が狭くされているのに対してスイテ37030では3人用区分室が1室と6人用区分室が1室と、区分室が減らされており、開放室も窓割りが合っていないのも特徴です。スイテ37000からの外見の違いはベンチレーター配置程度で、極力車体の改造を加えず内装を配置したことが伺えます。豆知識ですが、スイテ37020は展望デッキ下部にアンチクライマーが無くスイテ37030はアンチクライマー有りという差が有る為、戦前の不鮮明な写真であってもアンチクライマーの有無でスイテ37020かスイテ37030かを見分けることが出来ます。【発送について】KATO1両用クリアケースに入れての発送となります。よろしくお願い致します。